■曽良君から芭蕉さんへ
「もっといい句を詠みなさい。後でちゃんと見てあげますから。」
(あんたを残して逝くのだと思ったら、忘れていた涙が零れました。ああ、紙に染み込んでいく。あんたが見るまでに、乾くといいのですが。)
■芭蕉さんから曽良君へ
「君に、最初で最後の宿題を残してあげる。私がいなくなったら、さがしてね。それを。」
(そして、また出逢えたら、答えをきかせてね?)
■妹子から太子へ
「あほ太子へ。愛してます。悔しいくらい、あんたを愛しています。」
(惨めに泣き叫んだのだって、あんたが恋しいから。)
■太子から妹子へ
「ツナとなかよしのあほ妹子へ。ずっと一緒にいてくれてありがとな、お前はもっともっと生きるんだぞ!」
(摂政命令!)
■鬼男から閻魔へ
「また、あいましょう。」
(僕は馬鹿だから、これが残酷な言葉だって事くらいしか解らないんです。でも…それでも。)
■閻魔から鬼男へ
「 」
(その時なんて訪れないんだから、さ。)
...それぞれの、想い。
その先を信じる人と、そこにあるものを振り返る人、そして……留まらなくてはならない人の話。
芭蕉さんのところは、ひっそりと作っていたデPの「拝.啓、お姉さま」の蕎麦っぽい替え歌より派生。
co.cc.oの「遺書。」が大好きです。
カラオケに行ったらよく歌います。
別ジャンルでこの曲を元に小説を書いたのですが(捧げ物だというのに、何というテーマを)、自分で泣いていました……。PR