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「お前、昨日あそこに行きたいって言ってたじゃねぇか。」
「へぇ…、どこ?」
「え!?いや、その……!」
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「君ならどうする?相手が自分の事を怖がっていたら、どうやって告白する?」
「やっぱり、自分が一番リラックスできる状態で告白するのがいいんじゃないですか?」
ああ、胸が痛い。
(どうして?)
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「今更、気付きましたよ。僕はあなたを倒したかったのだと。」
「それは、悪いことをしたな……。もう、私にはそんな力は残っていないんだよ。」
笑って、僕の髪を撫でる。
僕が知るそれよりも、ずっと弱々しい指先。
「では、約束を。」
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「そんな敵意のない刀に返すものはない。」
墓前の花が揺れる。
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「好きです、あんたが好きです。ええ、こんな薄っぺらい言葉では足りないくらいに、あんたを。」
「私は君の――には、どうやったってなれないんだよ。」
ごめんね、ごめんね。
(違うんだよ、君は勘違いしているだけなんだ。)
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